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10年目の3.11 流された写真の中の、流されない想い


いつもブログをご覧いただきましてありがとうございます。



本日は、東日本大震災から10年目の、


同じ3月11日を迎えました。


14時46分に1分間の黙とうを捧げました。




10年前、地震の時間、私は自宅に居ました。


子供たちはそれぞれ通う小学校と中学校で一晩を明かすことになりました。


本当にありがたいことに、何も被害を受けることは無く無事でした。



その後一晩中ニュースで流れる被災地の映像に


何も出来ない自分のふがいなさを感じていた時間が思い出されます。



子育てがあり、中々被災地に行くことが出来ず、


都内で出来ることを探して、


ボランティア活動をしておりました。




この方は、津波で流された写真を集めて、洗ってアルバムに戻し


被災地の方々のお手元に戻すボランティアを主宰くださいました


祐天寺にある写真屋さんの方です。


写真を洗う薬品や備品、場所、紙製のアルバム、すべて調達下さいました。



東京、原宿の表参道の裏手にある「東京コピーライターズクラブ」の事務局


場所のご提供を頂いておりました。




こちらは羽田空港にほど近い、全日空の大型施設での洗浄活動でした。











箱に入ったたくさんのアルバムは、


ヘドロのような臭いと、緑色のような藻のようなものや


砂まみれのもの、でドロドロのアルバムばかりです。



それでも、


中を破れないようにゆっくり剝がしながら、


1枚1枚のお写真を見ていくと、




とにかくお祝い事のお写真が多かったのです。



結婚式の披露宴のようなお写真や、


家族集合写真、笑顔が溢れた写真が多く、


強く洗うと写真はダメになってしまいます。


表情が流れてしまいそうで、手でそうっと洗いました。



この中のお写真の誰か1人でも良いので、


手元に届くようにと、思いを込めながら。




10年の早さに驚きます。


ですが、まだ10年目。


亡くなられたたくさんの尊い命、


心からご冥福をお祈りします。
















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